Ulanziは、中国・深圳から生まれた撮影アクセサリーブランドです。カメラ本体を作る会社ではありません。三脚、スマホホルダー、クイックリリース、ケージ、ライト、マイク、バッグ、マウントなど、撮影の周辺で使う小物を大量に作っている会社です。

この「小物」が侮れません。YouTube、TikTok、Instagram、ライブ配信、商品撮影、旅行Vlogが広がるほど、カメラやスマホの周りには細かな道具が必要になります。Ulanziはその隙間をかなり早く、かなり広く押さえたブランドです。

同社は公式サイトで、Frost & Sullivanの調査に基づき、2024年の写真撮影アクセサリーの世界販売数量でNo.1になったと発表しています。もちろんこれは同社発表ベースの表現ですが、Ulanziが「撮影アクセサリー」という小さなカテゴリで世界的な存在になったことは間違いありません。

この記事では、Ulanziがどんなブランドなのか、なぜここまで広がったのか、主力製品、日本のAmazonで選ぶときの注意点を整理します。

UlanziのNo.1発表ビジュアル Ulanzi公式サイトでは、2024年の写真撮影アクセサリー世界販売数量No.1を打ち出している。画像: Ulanzi公式サイト

まず知りたいこと回答
ブランド名Ulanzi
中国
拠点深圳
創業2015年
得意分野撮影アクセサリー、三脚、スマホ撮影用品、ライト、クイックリリース
関連ブランドFALCAMなど
日本での買い方Amazon公式ストア、Ulanzi公式サイト、国内EC
向いている人Vlogger、YouTuber、スマホ撮影、旅行撮影、商品撮影をする人

Ulanziは2015年に深圳で始まった撮影アクセサリーブランド

Ulanziは2015年に深圳で設立されました。深圳はスマートフォン、ドローン、カメラ周辺機器、ガジェット製造のサプライチェーンが非常に強い都市です。Ulanziはその環境を生かし、カメラやスマホの周辺アクセサリーを細かく作り続けてきました。

公式サイトでは、Ulanziは撮影・映像制作アクセサリーのワンストップブランドとして紹介されています。商品数は非常に多く、三脚だけでも旅行三脚、ビデオ三脚、卓上三脚、ミニ三脚、フレキシブル三脚、スマホ三脚などに分かれます。

面白いのは、Ulanziが大きなカメラ本体を作っていないことです。カメラやスマホはSony、Canon、Nikon、DJI、Apple、GoProなどが作る。その周辺で、「ここにネジ穴が欲しい」「この角度で固定したい」「ライトをもう一つ付けたい」「スマホを磁石で立てたい」という細かな不満を拾っているのがUlanziです。

この戦い方は、中国ガジェットブランドらしいです。巨大な完成品より、使う人の細かな困りごとを商品化する。しかも価格は比較的手に取りやすく、発売ペースも速い。Ulanziはその代表例です。

なぜ“小品類の世界第一”と言えるのか

Ulanziは公式ブログで、写真撮影アクセサリー市場における世界販売数量No.1を打ち出しています。調査元としてFrost & Sullivanを示し、2024年の世界販売数量に基づくものだと説明しています。

ここで大事なのは、「カメラ市場全体で世界一」ではないことです。SonyやCanonのようなカメラメーカーと比べる話ではありません。Ulanziが強いのは、三脚、ホルダー、ライト、マウント、ケージ、クイックリリースなど、撮影アクセサリーという細かい周辺カテゴリです。

しかし、この小品類は現在かなり大きな意味を持ちます。

  • スマホで動画を撮る人が増えた
  • 一眼カメラを動画用に使う人が増えた
  • YouTubeやTikTok用に一人で撮影する人が増えた
  • 商品レビュー、ライブ配信、オンライン講座、リモートワーク撮影が増えた
  • DJI Osmo PocketやGoProのような小型カメラを拡張する需要が増えた

つまり、カメラ本体の周りにある「固定する」「持つ」「照らす」「つなぐ」「守る」「すぐ外す」という道具が重要になりました。Ulanziはここを大量の商品で押さえています。

主力製品1:三脚と撮影サポート

Ulanziの中心カテゴリは三脚です。旅行三脚、ビデオ三脚、卓上三脚、ミニ三脚、スマホ三脚など、用途ごとに細かく分かれています。

Ulanziの旅行三脚 旅行三脚や軽量三脚は、Ulanziを代表するカテゴリの一つ。画像: Ulanzi公式サイト

旅行三脚では、軽さ、収納性、クイックリリース、カメラの載せ替えやすさが重視されます。Ulanziはカーボン脚やコンパクトな雲台を組み合わせた製品を多く出しており、重いプロ用三脚までは必要ないが、安い三脚よりしっかりしたものが欲しい人を狙っています。

ビデオ三脚では、写真用三脚とは違い、滑らかにパン・チルトできる雲台、水平出し、耐荷重、安定性が重要になります。UlanziはVlogやYouTube制作向けに、比較的導入しやすい価格のビデオ三脚も展開しています。

Ulanziのビデオ三脚 ビデオ三脚は、VlogやYouTube撮影、商品撮影で使いやすいカテゴリ。画像: Ulanzi公式サイト

注意点は、Ulanziの三脚がすべてプロの現場用というわけではないことです。軽量三脚は便利ですが、強風、重い望遠レンズ、長時間露光では限界があります。購入時は、耐荷重、脚径、雲台の種類、収納長、重量を見たほうがいいです。

主力製品2:スマホ撮影アクセサリーとMagSafeスタンド

Ulanziが強いもう一つの領域が、スマホ撮影アクセサリーです。スマホホルダー、MagSafe対応スタンド、折りたたみ三脚、自撮り棒、スマホ用ライトなどがそろっています。

Ulanziのスマホ撮影スタンド MagSafeやスマホスタンド系は、Ulanziが一般ユーザーにも広がった理由の一つ。画像: Ulanzi公式サイト

ユーザーが送ってくれたAmazonリンクの一つも、MagSafe対応のスマホスタンド系商品です。スマホを縦横どちらでも置けて、動画視聴、ライブ配信、机上撮影、旅行先の自撮りに使えるタイプです。

スマホ撮影アクセサリーの良さは、使う場面が多いことです。高価なカメラを持っていなくても、スマホを少し安定させるだけで動画の見やすさが上がります。手ブレが減り、角度が固定でき、両手が空きます。

一方で、MagSafe対応と書かれていても、ケースの厚さや磁力によって安定感は変わります。iPhone以外のスマホで使う場合は、付属のメタルリングや対応ケースが必要になることもあります。Amazonで買う前に、対応機種と取り付け方式を必ず確認してください。

主力製品3:ライト、補助光、撮影効果

Ulanziはライト類もかなり多いブランドです。小型LEDライト、RGBライト、チューブライト、ストロボ、ポケットライト、MagSafe対応ライトなどを扱っています。

UlanziのポケットRGBライト 小型ライトは、商品撮影やVlog、室内撮影の印象を大きく変える。画像: Ulanzi公式サイト

スマホやカメラの画質が良くなっても、光が悪いと動画は安っぽく見えます。Ulanziの小型ライトは、そこを手軽に改善するための道具です。机の上で商品を撮る、顔を明るくする、背景に色を入れる、夜の撮影で補助光にする、といった使い方ができます。

選ぶときは、明るさだけでなく、色温度、RGB対応、CRI、バッテリー時間、USB-C充電、発熱、マグネット固定の有無を見てください。小型ライトは便利ですが、長時間の高出力では熱を持ちやすく、バッテリーも早く減ります。

主力製品4:クイックリリースとFALCAM

Ulanziを少し本格的に使う人が注目するのが、FALCAMです。FALCAMはUlanzi系の上位・専門寄りブランドとして見られており、カメラケージ、クイックリリース、サイドハンドル、三脚、バックパックストラップクリップなどを展開しています。

FALCAM系の三脚アクセサリー FALCAMは、クイックリリースやカメラリグ周辺でUlanziより専門寄りに見られる。画像: Ulanzi公式サイト

クイックリリースは、カメラを三脚、ケージ、ショルダー、バックパック、ジンバルなどへ素早く載せ替える仕組みです。撮影現場では、この載せ替え時間がかなり重要です。ネジを毎回回すのは面倒で、急いでいると落下リスクもあります。

FALCAMのF38やF22のようなシステムは、こうした小さな不満を解消するためのものです。ただし、クイックリリース系は規格の相性が重要です。一度そろえ始めると便利ですが、他社規格との混在ではプレート、ベース、ネジ位置、干渉を確認する必要があります。

主力製品5:DJI、GoPro、Osmo Pocket向けの細かいパーツ

Ulanziは、DJI Osmo Pocket、GoPro、Insta360、スマホ、ミラーレスカメラなど、人気機材に合わせた専用アクセサリーも多く出しています。

この分野では、メーカー純正品より安く、純正にはない形の製品が出やすいです。たとえば、ケージ、コールドシュー、マイクアダプター、ミニ三脚、マグネットマウント、吸盤マウント、延長ロッドなどです。

小型カメラは便利ですが、外部マイク、ライト、三脚穴、スマホ連携を使い始めると、すぐにアクセサリーが必要になります。Ulanziはこの“あと一つ欲しい”を商品化するのがうまいブランドです。

ただし、専用品は本体の世代違いに注意が必要です。Osmo Pocket 3用、Pocket 2用、GoPro用、Insta360用では寸法が違います。Amazonの商品名に似た単語が入っていても、必ず対応モデルを見てください。

Ulanziの評判が良い理由

Ulanziの評判が良い理由は、分かりやすく言えば「ちょうどいい」からです。

  • 純正品より安いことが多い
  • 無名アクセサリーより設計がまとまっている
  • 商品数が多く、用途別に選びやすい
  • スマホ、ミラーレス、アクションカメラを横断して使える
  • クイックリリースやMagSafeなど流行への対応が早い
  • Amazonで買いやすく、レビューも集まりやすい

プロ向けの最高級アクセサリーではありません。SmallRig、Peak Design、Manfrotto、Gitzoなどと比べると、用途や価格帯が違う部分もあります。しかし、個人クリエイター、Vlogger、スマホ撮影ユーザーにとっては、必要なものが手頃な価格で見つかるブランドです。

注意点:安いから全部Ulanziでいい、とは限らない

Ulanziは便利ですが、購入時にはいくつか注意点があります。

第一に、重い機材には慎重になるべきです。小型三脚やスマホスタンドは、スマホや小型カメラなら便利ですが、大型カメラと重いレンズを載せる用途には向きません。耐荷重の数字だけでなく、実際の安定性を考えて選ぶ必要があります。

第二に、ネジ規格とクイックリリース規格を確認してください。1/4インチ、3/8インチ、Arca互換、F38、F22、MagSafeなど、似たような言葉が多く出てきます。手持ち機材と合わないと、追加アダプターが必要になります。

第三に、スマホ用アクセサリーはケースとの相性があります。MagSafe対応ケースでなければ磁力が弱くなることがあります。厚いケース、リング付きケース、手帳型ケースでは使いにくい場合もあります。

第四に、日本のAmazonでは販売元が複数ある場合があります。公式ストア、正規販売店、並行輸入品で、保証や返品の条件が違うことがあります。安さだけでなく、配送元、販売元、レビュー、返品条件を見たほうが安全です。

どんな人に向いているか

Ulanziは、撮影を少し楽にしたい人に向いています。スマホで動画を撮る人、YouTubeやTikTokを始めたい人、旅行先でVlogを撮る人、机の上で商品レビューを撮る人、DJIやGoProを拡張したい人には特に相性が良いです。

最初に買うなら、スマホスタンド、ミニ三脚、小型ライトのどれかが分かりやすいです。これらは失敗しても用途が広く、日常でも使えます。カメラを本格的に使っている人なら、クイックリリースやFALCAM系のプレート、ケージ、ストラップクリップを検討する価値があります。

逆に、業務用の大型カメラ、重いシネマレンズ、屋外の強風撮影、長時間の商業撮影を前提にするなら、より上位のプロ機材と比較したほうがいいです。Ulanziは「個人クリエイターの撮影を楽にするブランド」と見ると理解しやすいです。

まとめ:Ulanziは“撮影の小さな不満”を商品化する会社

Ulanziは2015年に深圳で始まった撮影アクセサリーブランドです。カメラ本体を作る会社ではなく、三脚、スマホスタンド、ライト、クイックリリース、ケージ、マウントなど、撮影の周辺道具を広く作っています。

公式サイトでは、2024年の写真撮影アクセサリー世界販売数量No.1を打ち出しています。これはカメラ市場全体の話ではありませんが、撮影アクセサリーという小品類でUlanziが非常に強い存在になったことを示しています。

日本の読者にとっては、Amazonで買いやすい中国ガジェットブランドの中でも、かなり実用性の高いブランドです。まずはスマホスタンド、ミニ三脚、小型ライトから試し、用途が広がったら三脚、クイックリリース、FALCAM系アクセサリーへ進むのが現実的です。

この記事の情報源について

メーカーの公式情報を中心に、日本語・中国語を含む国内外のレビューや利用者の声を照合して構成しています。