車載ガジェットでは、ドラレコ、OBD2診断機、電動空気入れを扱ってきました。次に相性がよいのがTPMS、タイヤ空気圧モニタリングシステムです。空気圧が低いまま走ると、燃費、偏摩耗、発熱、グリップ、パンクリスクに影響します。

最近は、70maiのような中国系車載ブランドやSteelmate系の後付けTPMSがあり、古い車でもタイヤ空気圧を表示できます。CYCPLUSのような電動空気入れと組み合わせると、測るだけでなくその場で補充しやすくなります。

ただし、後付けTPMSは純正システムとは違います。外付けセンサーの盗難、電池、バルブへの負荷、精度、冬タイヤ交換時の扱いを理解して選ぶ必要があります。

70mai TPMS Lite タイヤセンサーと受信ディスプレイで空気圧を表示する70mai TPMS Lite。画像:70mai EU公式サイト

TPMSには直接式と間接式がある

国土交通省の資料では、TPMSにはセンサーで直接空気圧を検知する直接式と、車輪速などから相対的に推定する間接式があると説明されています。後付け製品の多くは、各タイヤにセンサーを付ける直接式です。

方式仕組み利点注意点
外付け直接式バルブキャップ型センサー取り付けが簡単盗難、電池、バルブ負荷
内蔵直接式ホイール内センサー見た目が自然、盗まれにくいタイヤ脱着作業が必要
間接式ABS車輪速などで推定センサー電池不要実圧表示ではない
電動空気入れの圧力計補充時に測る安価で実用的走行中の変化は分からない

後付けTPMSは、空気圧を常時見る道具です。月1回の空気圧点検を完全に不要にするものではありません。日本自動車タイヤ協会も、空気圧不足は燃費悪化やタイヤ寿命低下につながると説明しています。

70maiは導入しやすい車載ブランド

70mai Tire Pressure Monitoring System Lite 2は、ソーラー充電、タイヤ空気圧と温度のリアルタイム表示、異常時アラートを訴求しています。70maiはドラレコでも知られるXiaomi系の車載ブランドで、車内に置きやすいデザインが強みです。

The Gadgeteerの旧TPMS Liteレビューでは、価格の手頃さと取り付けやすさが評価される一方、説明書や表示単位、精度のばらつきなどへの注意も触れられています。後付け製品らしく、買ってすぐ完璧というより、設定と確認が必要な道具です。

Steelmateは自動車電子機器の老舗寄り

Steelmateは、中国の自動車電子機器メーカーとして、駐車センサー、車載警報、TPMSなどのアフターマーケット製品で知られています。公式会社紹介では、長年の技術経験、OEM/ODM、生産体制を訴求しています。

Steelmate company 自動車電子機器メーカーとして展開するSteelmate。画像:Steelmate公式サイト

Steelmate系を見るときは、製品名だけでなく販売国と型番を確認します。中国国内向け、欧州向け、Amazon向けOEMで仕様が違う場合があります。日本で買うなら、電波法、技適、保証、交換センサーの入手性を見ます。

CYCPLUSは「補充する道具」として合わせる

CYCPLUSは自転車や車向けの小型電動空気入れで知られています。TPMSそのものではなく、空気圧低下を見つけたあとに補充する道具です。既に電動空気入れの記事で扱ったように、車、バイク、自転車、ボールまで使えるモデルがあります。

TPMSだけあっても、空気を入れる場所がなければ行動が遅れます。自宅や車内に電動空気入れを置いておくと、通知から補充までが短くなります。

取り付け後にやるべきこと

後付けTPMSは、装着して終わりではありません。まず、ガソリンスタンドや信頼できる空気圧計で4輪の空気圧を合わせ、その直後にTPMS表示を確認します。表示が0.1bar、10kPa程度ずれることはありますが、どの程度ずれるかを最初に知っておけば、あとで判断しやすくなります。

次に、しきい値を自分の車に合わせます。メーカー指定空気圧は運転席ドア付近や取扱説明書に書かれていることが多く、前後で違う場合もあります。荷物を多く積む車、車中泊、キャンプ、冬タイヤでは条件が変わります。アプリや受信機の初期値をそのまま使うのではなく、自分の車の指定値を基準にします。

最後に、タイヤ交換時の運用です。外付けセンサーはタイヤ位置と紐づけるため、ローテーションや冬タイヤ交換をしたら表示位置を見直します。右前の警告だと思ったら実際は左後だった、という状態では安全装置になりません。

後付けTPMSの注意点

注意点内容
外付けセンサーバルブキャップ型は盗難や緩みに注意
電池センサー電池が切れると表示が不安定になる
バルブ長いセンサーは遠心力や段差で負担になる
冬タイヤタイヤ交換時にセンサー登録や位置変更が必要
表示単位bar、psi、kPaの換算に注意
技適Bluetoothや独自無線を使う場合は確認

高速道路、長距離ドライブ、車中泊、キャンプ、EV充電待ちの移動が多い人ほど、TPMSの価値は分かりやすいです。逆に、近距離の街乗りだけで月1回点検できる人は、電動空気入れと手動チェックでも十分です。

日本で買うときのチェック

日本でTPMSを選ぶ場合、まず見るべきは「自分で電池交換できるか」「センサーを紛失したとき単品購入できるか」「技適や電波仕様の説明があるか」です。安価な海外EC品は、本体だけは届いても、追加センサーや防水パッキンが手に入らないことがあります。バルブ外付け式なら、盗難防止ナットの有無よりも、締めすぎない工具と予備パッキンの方が実用上は大事です。

内蔵式は見た目がすっきりしますが、タイヤを外す作業が必要です。タイヤ交換のタイミングに合わせるならよい選択肢ですが、単に空気圧を見たいだけで工賃を払うなら、外付け式の方が始めやすいです。スタッドレスと夏タイヤを履き替える人は、センサーをどう移すか、2セット運用できるかも確認します。

買わない方がよいのは、警報が出ても空気を入れる場所や手順がない人です。TPMSは問題を知らせるだけで、空気圧を直してはくれません。自宅近くのガソリンスタンド、空気入れ、携帯ポンプのどれかを決めておくと、通知が実際の安全行動につながります。

結論

後付けTPMSは、古い車や安価な車載安全アップグレードとして有効です。70maiは導入しやすい車載ブランド、Steelmateはアフターマーケット自動車電子機器として見やすく、CYCPLUSは補充側の相棒になります。

ただし、TPMSは空気圧管理を楽にする補助装置です。月1回の目視点検、タイヤの傷、バルブ、適正空気圧、空気入れの実測を合わせて使うことで、初めて安全面の意味が出ます。

参考資料・情報源

メーカー公式情報を中心に、日本語・中国語を含む国内外の資料を照合して構成しています。

  1. 70mai Tire Pressure Monitoring System Lite 2 公式
  2. 70mai TPMS Lite EU
  3. Steelmate Company Profile
  4. 国土交通省 TPMS参考資料 PDF
  5. 日本自動車タイヤ協会 タイヤでエコノミー
  6. The Gadgeteer 70mai TPMS Lite review

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