ノイズキャンセリング対応の完全ワイヤレスイヤホンが欲しい。ただし、イヤホンに2万円以上は出しにくい。そんな人にまずすすめたいのが、REDMI Buds 8 Liteです。

最大42dBのアクティブノイズキャンセリング、12.4mmチタンダイアフラムドライバー、2台同時接続、アプリのイコライザー、ケース併用で最大36時間の再生に対応しながら、Xiaomi公式の発売時価格は3,280円。上位のXiaomi Buds 5 Proと比べれば音の細かさやノイズキャンセリング性能には差がありますが、価格差を考えるとREDMI Buds 8 Liteの完成度は驚くほど高いです。

先に結論を言えば、音質を最優先し、対応するXiaomiスマートフォンまで含めて高音質機能を使い切りたい人にはXiaomi Buds 5 Proが向いています。一方、通勤、通学、動画、音楽、オンライン会議を手頃な価格でカバーしたい人なら、REDMI Buds 8 Liteのほうが満足度は高くなりやすいでしょう。

なお、製品名を整理すると、Xiaomi公式に「Xiaomi Buds 8 Pro」というモデルはありません。今回比較するのは、Amazonリンクの実際の商品に合わせて「REDMI Buds 8 Lite」と「Xiaomi Buds 5 Pro」です。

REDMI Buds 8 LiteとXiaomi Buds 5 Proの違い

比較項目REDMI Buds 8 LiteXiaomi Buds 5 Pro
価格帯発売時3,280円発売時24,980円から
ドライバー12.4mmチタンコート・ダイナミックデュアルアンプ同軸トリプルドライバー
ノイズキャンセリング最大42dB最大55dB、5kHz広帯域
コーデックSBC、AACaptX Losslessなどに対応
バッテリー単体最大8時間、合計最大36時間ケース併用で最大40時間
イヤホン重量片側約4.5g片側約5.6g
Bluetooth5.45.4
向いている人価格と実用性を重視する人音質と上位機能を優先する人

表だけを見ると、Xiaomi Buds 5 Proが上なのは当然です。トリプルドライバー、Harman AudioEFXチューニング、最大55dBのノイズキャンセリング、aptX Lossless、録音や文字起こし関連の機能など、フラッグシップらしい装備がそろっています。

ただし、発売時価格には約7倍の差があります。Xiaomi Buds 5 ProはREDMI Buds 8 Liteの単純な上位互換というより、予算も用途も異なる製品です。日常的な使いやすさに必要な機能がどこまでそろっているかという視点では、REDMI Buds 8 Liteのほうが価格以上の価値を感じやすくなっています。

REDMI Buds 8 Liteは3千円台とは思えない機能構成

REDMI Buds 8 Liteの魅力は、安さだけではありません。低価格イヤホンで省かれやすい機能を、日常で必要な順にきちんと押さえている点が優秀です。

最大42dBのハイブリッドANCは、電車の走行音、エアコン、換気扇、道路の低い騒音を和らげるのに役立ちます。2台同時接続にも対応するため、スマートフォンで音楽を聴きながら、PCのオンライン会議へ切り替えるといった使い方も可能です。Bluetooth 5.4、Google Fast Pair、AndroidとiOSに対応するXiaomi Earbudsアプリも利用できます。

さらに、イヤホン単体で最大8時間、充電ケース込みで最大36時間再生でき、10分の充電で最大2時間使える急速充電にも対応します。毎日の通勤や通学であれば、充電を頻繁に気にせず使える水準です。

片側約4.5gと軽く、IP54の防塵・防滴にも対応しています。高級感のある素材ではありませんが、持ち歩きやすく、汗や小雨を気にせず使える実用品としてよくまとまっています。

REDMI Buds 8 Lite本体と充電ケース 画像: Xiaomi公式サイト

音質は低音寄り。EQ調整でバランスが良くなる

REDMI Buds 8 Liteは、12.4mmのチタンコート・ダイナミックドライバーを搭載しています。実機レビューで共通しているのは、初期設定では低音が強めで、迫力を感じやすい音だという評価です。

ポップス、ヒップホップ、EDM、動画、ゲームでは、低音の厚みが分かりやすい楽しさにつながります。反対に、ボーカルやアコースティック楽器を自然なバランスで聴きたい人には、低音が少し前に出すぎると感じる可能性があります。

この点はXiaomi EarbudsアプリのEQで調整できます。「高音強化」やカスタムEQを使って低音を少し抑えると、中音域と高音域が前に出て、幅広い曲を聴きやすくなります。高価なイヤホンのような音場の広さや細部の表現までは期待できませんが、3千円台の普段使いとしては十分に満足できる音です。

対応コーデックはSBCとAACです。LDACやaptX Losslessには対応していないため、ハイレゾ音源や高ビットレート伝送を重視する人には向きません。ただ、通勤中の音楽、YouTube、Netflix、ポッドキャストが中心なら、コーデックの差よりも装着状態やEQ調整のほうが体感に影響しやすいでしょう。

ノイズキャンセリングは日常用途なら十分

最大42dBという数字は魅力的ですが、REDMI Buds 8 LiteのANCを高級機と同等だと考えるべきではありません。電車やバスの走行音、空調の音など、一定して続く低い音には効果を感じやすい一方、人の話し声、食器の音、車内アナウンスなど高めの音は残ります。

それでも、音楽の音量を必要以上に上げずに済む点は大きなメリットです。完全な静寂ではなく、通勤やカフェで周囲の騒音を一段下げる機能と考えれば、価格を踏まえて十分に実用的です。

デュアルマイクとAIノイズリダクションによる通話機能も備えています。静かな室内や通常の屋外通話なら声を伝えやすく、風切り音を抑える構造も採用されています。強風や非常に騒がしい場所では上位機に及びませんが、短い通話やオンライン会議には使いやすい仕上がりです。

Xiaomi Buds 5 Proが優れているところ

Xiaomi Buds 5 Proは、音質を優先する人のための上位モデルです。11mmデュアルマグネット型ドライバー、プラナードライバー、セラミックツイーターを組み合わせ、各帯域を別のユニットで再生します。対応環境ではaptX Losslessを利用でき、Xiaomiスマートフォンとの組み合わせでは、より高度なロスレス伝送や独自機能も使えます。

Xiaomi Buds 5 Proの公式製品画像 画像: Xiaomi公式サイト

ノイズキャンセリングも最大55dB、5kHzの広帯域に対応し、人の声や街中の複雑な音までREDMI Buds 8 Liteより抑えやすくなっています。外音取り込み、装着検知、上位の通話処理、HarmanのEQ、ケース併用で最大40時間のバッテリーなど、総合性能は明確に上です。

一方、海外レビューでは、価格の上昇に対して音質差が期待ほど大きくないという意見や、初期の音作りに好みが分かれるという指摘もあります。高音質機能の一部は対応するXiaomi端末との組み合わせが前提です。iPhoneや一般的なAndroidスマートフォンで使う場合、すべての性能を引き出せるとは限りません。

発売時価格はBluetooth版が24,980円、Wi-Fi版が27,980円でした。音質、ANC、録音、上位コーデックを使い切る人には価値がありますが、日常用途だけで見るとREDMI Buds 8 Liteとの価格差は非常に大きいです。

REDMI Buds 8 Liteの弱点も確認しておきたい

コストパフォーマンスは優秀ですが、弱点もあります。まず、装着検知には対応していないため、耳から外しても自動で一時停止しません。ワイヤレス充電や高音質コーデックにも非対応です。

音は低音寄りで、初期設定のままでは曲によって重く感じることがあります。ANCも低周波には効きますが、会話音や高い音を大きく消すほどではありません。イヤホンに質感や所有感を求める人には、ケースや本体のプラスチック感が気になる可能性もあります。

ただし、これらは価格を考えれば納得しやすい省略です。音楽再生、ANC、通話、マルチポイント、アプリ、長時間バッテリーという普段使いの中心機能は残されています。「安いから最低限」ではなく、「使用頻度の低い上位機能を省いて価格を下げた」製品と考えると分かりやすいでしょう。

結局どちらを買うべきか

使い方おすすめ
通勤・通学でANCを使いたいREDMI Buds 8 Lite
予算を5千円以内に抑えたいREDMI Buds 8 Lite
スマホとPCを切り替えて使いたいREDMI Buds 8 Lite
動画、ポッドキャスト、普段の音楽が中心REDMI Buds 8 Lite
音の解像度や立体感を最優先したいXiaomi Buds 5 Pro
対応Xiaomiスマートフォンを使っているXiaomi Buds 5 Pro
強力なANCや上位コーデックが必要Xiaomi Buds 5 Pro

多くの人におすすめしやすいのはREDMI Buds 8 Liteです。Xiaomi Buds 5 Proのほうが高性能なのは間違いありませんが、普段使いで感じる差より価格差のほうが大きくなりやすいからです。

REDMI Buds 8 Liteは、初めての完全ワイヤレスイヤホン、予備イヤホン、通勤用、家族用としても選びやすく、故障や紛失を過度に心配せず毎日使えます。3千円台でANC、マルチポイント、アプリEQ、36時間バッテリーまでそろう製品は、2026年の低価格帯でも非常に競争力があります。

音質を突き詰めるならXiaomi Buds 5 Pro。しかし、価格、機能、使いやすさのバランスで選ぶならREDMI Buds 8 Lite。高価な機能を使い切れるか分からない人ほど、まずREDMIを選ぶほうが後悔しにくいでしょう。

参考・出典

製品仕様や評価の確認に使用した主な公式情報・レビューです。

  1. Xiaomi Japan REDMI Buds 8 Lite official
  2. Xiaomi Japan REDMI Buds 8 Lite specs
  3. Xiaomi Japan Xiaomi Buds 5 Pro official
  4. Business Insider Japan REDMI Buds 8 Lite review
  5. Earbuds Arena REDMI Buds 8 Lite review
  6. TechRadar Xiaomi Buds 5 Pro review
  7. PhoneArena Xiaomi Buds 5 Pro review